ロレックスを求めて日々マラソンする人は尽きず、今日もSNSには「異常あり！」（購入出来たの意）という報告が上がっています。
（この「異常あり！」ってどうなんだろう、と思ってしまいますが）
私もロレックス大好きなので「次は自分だ！」という意気込みで昔は仕事の外出にかこつけて正規店を巡っていましたが全然無理。全く買えません。
自分のやる気ややり方の問題なのかもしれませんが結構心にクる。
そして今では全然行かなくなってしまいました。それにはある出来事があったのですが…後述します。
SNSで様々な情報が行き交いまくり、店員さんの気持ちを考えたりしてしまうとどうにも自分は向いてないな、と思ったので自分の気持ちと所感をまとめてみました。
ロレックスマラソン(通称ロレマラ)とは
ロレックスを手に入れるために正規店をマラソンすること。もしくはロレックスが買えるまで正規店に行きまくることを指します。
ネットで検索すれば「攻略法」と銘打った記事がわんさか出てきます。これはこれでゲームのようで面白そう。
ロレックスは(表向きは？)予約不可能でタイミングが合えば購入できるとあってマラソンするランナーが後を断ちません。
SNSには毎日のように購入報告があがり「自分もイケる！」と思うけどいざやってみると全然出会えず心が折れる苦行のような修行のような行為…。(個人の感想です)
ロレックス人気は凄まじく、スポーツモデルを代表としてそのほとんどがプレ値がつくので近年は特に転売ヤーの温床でした。ニュースにもなってましたね。
コロナ禍は特にランナーが多かった印象ですが今はポケモンカードなどに流れて多少は数が減った印象。転売ヤーが減ってもロレックスを求める人は減らないので、日々正規店を周回し続けるという…。
希望モデルによっても難易度は変化するようです。
人気ナンバーワンのデイトナを求めるのであれば相当な根気が必要でしょうし、サブマリーナとかであれば比較的手に入れやすいという…（本当ですか？）
私はどうせなら一番欲しいモデルを！というのでホワイトゴールドのデイトナを希望していたからダメだったのでしょうか。わかってはいるのですが欲しいものを買いに行かなければ意味がないし…
パテックみたいに順番があるとか…？プラチナのデイトナとかシークレットモデルならわかるのですが、もはやそこを調べるほどの気力が自分にはありません。
やり方
シンプルに正規店にアタックするのみ。
正規店によっては来店の事前予約が必要だったり抽選でそもそも訪問できなかったり。
人によっては1つの正規店に絞って突撃を繰り返すパターンと手広くいろんな正規店に行ったりとさまざま。住んでいる地域から行ける正規店の数にもよりますね。
大体は店に訪れて順番待ちの案内をされて
順番が来たら入店→希望モデルを伝える→撃沈
みたいな感じでしょうか。
ネットなどでの体験談を見ていると一種のシミュレーションゲームのような感じで店員さんと仲良くなって案内される（購入）ということがあるようですね。
これがまた難しく、多くのランナーを惑わし困らせている…？少なくとも周回している当時、私はかなり踊らされていました。
かなり精神力が試される（削られる）
これは私の性格上の問題なのですが、そのお店に見知った店員さんがいると逆に行きづらくなってしまう…。
買えた経験が皆無が故に「どうせ無いのにまた気を遣わせても申し訳ない」と思って遠のいてしまいます。店員さんも「せっかく来てくれたのに出せなくて気が滅入る」とかあるんじゃなかろうか、とか。（ないか）
いっそ
「来たところでテメーには出さねーよ！」
くらいに思ってくれた方が個人的には気が楽です。
昔はエアキングとか、ステンレス以外のデイトナとかちょこちょこ置いてあったのですが今はもうほとんど置いてありませんよね。パテックとかもそんな状況だしすごい時代だなと思います。
（その当時はシードゥエラーを狙って周回してました。もちろん収穫はゼロ）
その当時は「他に人がいない時が狙い目」とか「月曜は入荷がないから月曜は避ける」とか言われてましたが今は客の入りも管理されていますし月曜でも購入報告はあがっているので関係なさそうですね。時間をずらして報告している可能性もありますが。
お店に入って周りを見てみると本当に色んな方がいます。
- 上記で述べた「店員さんと仲良くなる」を実現できているのか長く話している人
- ちょっとキレ気味に「なぜいつ来ても在庫がないのか」と問い詰めてる人（気持ちはすごいわかるけど）
- 大きい声でデイトナや人気スポーツモデルを買えたことを自慢している人
- 希望モデルがなかったのか入ってすぐ店を後にする人、etc…
自分以外人がいない状況だったり、例えばメンテナンスの相談なり用事がある場合だったらまだいいのですが、それ以外の状況で店員さんを拘束するということが自分にはどうにも出来ない…。
なので
見知った店員さんがいるとなんとなく行きづらい→覚えてもらえず時計は出てこない→どうせ買えないし、と足が遠のく→買えない
という負のスパイラル（？）から抜け出せませんでした。
自分には耐えられない
マラソンを完走した方から見たら「そんな甘い考え、周回の仕方じゃ買えるわけない」と思われても仕方ないと思います。
しかし自分にはマジで無理…。
幸運にも都内には多くの正規店があるので周回するには困りません。
今日は東京駅に行くから近辺の正規店回ってみよう、とか新宿にはいっぱいあるから片っ端から回ろう、とかやってました。
店員さんに「こればかりはタイミングですね。地方から出張に来られた方でデイトナを購入されたお客様もいましたよ」とか言われ、奮起して巡ってみたり、出張で福岡に行った時にこれの逆があるんじゃ！と思って突撃しても暖簾に腕押し。
キツすぎる。
それでも懲りずにマラソンしていたのですが、自分の中でハッキリと「もう無理だな」と思った出来事がありまして…
とある正規店でいつものように希望モデルを聞かれ、在庫確認から戻ってこられた店員さんが本当に申し訳なさそうに「申し訳ございません…そちらのモデルは現在在庫を切らしておりまして…」と言われた時に自分でも驚くくらい心にキたのです。
今まで対応してくれた店員さんは差こそあれ「申し訳ないけど無いっすね。ヘヘッ。」とか無表情で「ありません」みたいなテンションだったので（それはそれでムッとする気持ちもあったのですが）「だよね」という気持ちになってそんなにストレスはありませんでした。
しかしあんなに申し訳なさそうに言われると、ただの買い物なのになんだか自分が悪いことをしているような気になってしまい心が折れてしまいました。
あれを狙ってやっているとしたらあの店員さんはすごい…超演技派。
(考えようによっては客を1人減らしたので良いのか悪いのかはさておき)
そこから一度も行けていません。
本当に強い人が勝ち取れる
心が折れようとも何十回、何百回と通える人が時計を手にする。わかっていても実行できる方は多くないと思いますし、それで購入できた方は本当にすごいと思います。
少なくとも私には到底出来そうにありません。
都市伝説的な話ですが正規店の前にずっと居座って1時間おきにデイトナは入荷したか、と聞く人もいたとか。それで買えるとは思えませんがそのくらい心が強い人じゃないと完走出来ないのかもしれません。
コミュニケーション能力に長けて、かつコンスタントに粘り強く通って…。
もはや自分は「もうここまでして定価で欲しいとは思えない」となってしまいました。敗北（？）です。
しかしプレ値を払って現行モデルを購入するとなると、それはそれでなんとなくモヤモヤする。
だったら生産終了モデルかな、でもそれはそれで高いしな…の堂々巡り。
実際そうなってからロレックスは購入していません。
街中で見つけても、SNSで見てもデイトナはカッコいいし自分が手放して後悔しているシードゥエラーもいつかは…と思っているのでどこかで購入するかもしれませんが、今ではない気がします。
まとめ
ロレックスマラソンは苦行である。少なくとも私にとっては。
ですが一度は夢見てマラソンをしていた身として、完走された方々は本当にすごいと思いますし羨ましいとも思います。仕事ですごい成果を上げている先輩を見ているような気持ちにも近い。
SNSを覗けば今日も購入報告があがり、発見すれば羨望の眼差しをもっていいねを押す…。
今はそれでいいんじゃないかと思っています。
自分の好きなブランド、好きな時計を購入する方法は色々ありますし、並行店での購入も大賛成！(自分はそれでしか購入したことありません)
分割払いも使えますし！
仮にマラソンして購入まで半年かかるとしたら、プレ値を払ってでもその時間分時計を楽しんだらいいのでは、と思ってしまいます。
それを躊躇わせるのは実際は1日で終わるかもしれないし、1年以上かかるかもしれないことですよね。自分のルールを決めて走るのが一番。
少なくとも私はしばらくはいいかな…と思っています。
こんな私が言うのもなんですが、マラソンされている方々、心の底から応援しております！
どうか希望モデルを手にしてください…！
いつか私もマラソンを再開して、希望モデルを手にできた時には満面の笑みでご報告すると思います。そんな時が来たらいいなぁ…。
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