【短編・長編】おすすめのホラー小説 特選6作品

漫画

私はホラーがとても好きです。

とはいえ、ビビりな私は映像で見るとイメージを飛び越えて衝撃がやってくるのでホラー映画などの類は全然見れません。

小説やネットの都市伝説などは頭の中でイメージを膨らませることが出来るのでよく愛読しています。

今まで読んできた作品の中で、何度も読み返すおススメのホラーをご紹介します。

怪談実話 無惨百物語 ゆるさない

第1回『幽』怪談実話コンテストで、「書いたら死ぬ」と警告された怪談を書いてデビューした男・黒木あるじ。

“癒し”も“不思議”も排し、ひたすら“怖さ”のみにこだわった百物語をここに開陳。

著者が様々な人にインタビューをして集めた怪談を「百物語」にした、サラッと読めてじわっと残る短編怪談。

4ページ程度のものから長くても10数ページにまとめられているので、ちょっとしたスキマ時間に読める良書。

「怖い話」「厭な話」「気持ち悪い話」で占められているので、ウェブの都市伝説や怪談に飽きた方にはとてもおすすめです。中でも

  • 盲学校で事務職員を務める人が話す「返却」
  • 新婚間もない奥さんを綴った「運命の人」
  • 生々しい雛人形がすすり泣く「私刑」
  • コックリさんが大流行し大事件へと発展する「木村さん」

あたりが特に印象的。

同作者のベスト傑作選も。

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どこの家にも怖いものはいる

三間坂という編集者と出会い、同じ怪談好きとして意気投合する作家の三津田。その縁で彼の実家の蔵から発見された「家」に関するいくつかの記述を読むことになる。

だが、その五つの幽霊屋敷話は、人物、時代、内容などバラバラなはずなのに、奇妙な共通点が……。

しかも、この話を読んだ者の「家」には、それが訪れるかもしれないらしい。最凶の「幽霊屋敷」怪談登場!

作者(=三津田信三)自身が主人公のセミ・ドキュメンタリー形式で語られていきます。

収められている五つの怪談が「まったく別の話なのに、どこか妙に似ている気がして仕方ない」と何度も繰り返され、へばりつくような気持ち悪さを感じながら読み進めます。

五つの怪談がレベルが高く、終わりに向かって盛り上がっていくのでコース料理のように最後まで楽しめますよ。

長い話は嫌だ、でも短すぎる話も好きじゃない、という人にピッタリ。

事故物件怪談 恐い間取り

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多数メディアで紹介され話題に。多くの書店で1位を獲得 !

事故物件とは、前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで死んでいる部屋や家のこと。

そんな「事故物件」を転々としている、「事故物件住みます芸人」の松原タニシ、初の書き下ろし単行本。「ワケあり物件」の不思議な話を、すべて間取り付きで紹介しています。

自分の部屋に入るのが恐くなる…、「普通の部屋が実はいちばん恐い」という実話を揃えた怪談集です。

2020年8月28日映画全国公開の話題作。

テレビの企画で事故物件に住むようになった芸人の物件遍歴を実際の写真などを交えて紹介してくれます。

本人でなければ語り得ないようなエピソードは読み応え抜群です。

後半は地方の心霊スポット話になり前半に比べればパワーダウン感はありますが、前半の面白さだけでも購入する価値ありです。

ぼぎわんが、来る

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“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。

幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。それ以降、秀樹の周囲で起こる部下の原因不明の怪我や不気味な電話などの怪異。

一連の事象は亡き祖父が恐れた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか。愛する家族を守るため、秀樹は比嘉真琴という女性霊能者を頼るが…!?

全選考委員が大絶賛!第22回日本ホラー小説大賞“大賞”受賞作。

2018年に映画化もされた衝撃的ホラー。

「ぼぎわん」という得体のしれない”何か”に振り回され、誰を信じたらいいのか、何を信じたらいいのか分からず、グイグイ引きずり込まれるノンストップホラー。

「訳の分からない恐怖感」の表現が特に素晴らしく、めくる手が止まりません。

三章から成る中の第一章は特に圧巻のスピード感。

黒い家

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若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。

ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。

信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに……。

恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞受賞作。

元生命保険会社社員であった著者が描くリアルな生保会社の描写の前半から、人間の狂気ほとばしる後半のコントラストが見事で背筋が凍る圧巻のホラー。

「おや?」と思った時にはもう遅く、人の皮をかぶった化け物はこの世のどこかに絶対いるのだろうと思わせるリアリティには舌を巻きます。

人の狂気を知りたい人は是非。

クリムゾンの迷宮

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藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。

視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ? 傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。

「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」

それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。

『黒い家』で圧倒的な評価を得た著者が、綿密な取材と斬新な着想で、日本ホラー界の新たな地平を切り拓く、傑作長編。

「黒い家」と同じ貴志 祐介氏の作品。

小説を読む習慣のなかった私の入り口になったホラーで、読みやすい・とっつきやすい・話の軸がわかりやすいの三拍子そろった「大人のバトルロワイヤル」的傑作小説。

電車で乗り過ごしに気づかずページがしわくちゃになるほど手に汗握った小説はこの作品だけです。

思い出補正も入るかもしれませんが、私的No1小説。

あまり小説を読まない人ほどハマれます。心の底からおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

怪談と快感は隣り合わせ。

背筋が凍るザラっとしたホラーで時間も暑さも忘れましょう。

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