前回のお話はコチラ↓
ヤフオクでデイトナ116520を購入する
↓
偽物(詐欺)だった
↓
出品者と連絡が取れない
相手と連絡を取る手段は
この画面が出て目の前が真っ暗になると同時に一つの希望が湧きました。
「これは出品者が違法しているとヤフー側が判断して停止しているのでは?だとしたらお金は振り込まれないかも!」
しかしまずは相手と連絡を取らなければ何も始まりません。
ヤフオクのページの中には支払い情報(金額や自分の住所)の他に出品者情報を見ることができ、そこに住所や電話番号が書いてあります。
その住所で検索してみると工場でした。そこの従業員なのか…?
即電話してみても「そんな人間は知らない」と一蹴。
記載してある電話番号にかけてみます。
(時計を送ってきた伝票記載のものとは違う番号。伝票の電話番号には繋がらず)
何度鬼電しても一切出ない。とにかく掛けまくっても全く出ない。
無駄かもしれないですが、怒りのショートメッセージを送りました。
(このデータは残っておりませんでした)
これは万事休すだ。
ここで先日送ったメールにヤフーからの返信が届きます。
要約すると
●個別の問い合わせに応じて決済のキャンセルを行うなどの対応はしない。
●当人同士で話し合って解決しろ。
は?
それが出来ないから相談してるのになんだそれは?
話し合いで解決できるものならそもそもヤフー側に相談してねーよ!
と内心ブチギレです。
これはダメだ。ヤフーは頼りにならない。
クレジットカード会社へ相談
しかし今できることをするしかない、ということでクレジットカード会社に連絡をし、事情を説明して補償を受けられないかと相談しました。
今回私が使用したクレジットカードは楽天カードです。
神にも祈る気持ちで待ちます。それもそうです。なんせ145万円です。
すると5分も経たず連絡が来ました。
確認なのですが、商品が届いていないわけではなく、商品は届いたけれども偽物であったということでしょうか?
そうです!それで日本ロレックスにも行き偽物の証明ももらってます。なんとかなりますでしょうか?
申し訳ございませんが商品が未着の場合は補償の対象になりうるのですが、商品を受け取っている今回のケースは対象にはなりません。
え?
そこから何度も粘って事情を説明しても全くダメ。
楽天カードにはこのような補償があるようなのですが、今回のようなケースには適用されないと。
もう携帯電話を地面に叩きつけてぶっ壊してしまいそうになるくらい憤りを感じました。
ヤフーも楽天もダメだ。あとは警察しかない。
初めての取調室
警察の相談窓口に連絡をしました。
すると住んでいる最寄りの警察署に話を、ということですぐに電話をします。 電話で事の顛末を話し、時計その他もろもろを持って相談しにいくことに。
受け付けの方に話を通しドキドキしながら待っていると「生活安全課」の担当の方に連れられ普段入ることのない「取調室」に通されました。
なんとも異様な空間です。変な汗が出たのを覚えています。
もちろん携帯電話などは使用不可。
話す内容のメモなど取れる状況ではない(精神的にも)ので、覚えている限りですが3人の年齢バラバラの警察官の方に色々聞かれました。
なかでも一番印象的だったのは第一声
です。
そこから
・どうしてここ(ヤフオク)で買ったのか
・なぜこの時計なのか
・なぜ偽物だとわかったのか
・これは間違いなく、届いたものなんだよね?(すり替えてない?)
・今どのような気持ちなのか
・今後どうしたいのか(捕まえてほしいのか)
・相手と連絡は取れているのか
・お金は振り込んでしまったのか
・ヤフーとクレジット会社に連絡したのか
などなど、色んな角度から小一時間ほど質問をされます。
これをもとに調書を作成するので、細かく色々聞かれました。
警察側の結論としては
こういった詐欺問題は件数も多く、手順も複雑化し捕まえることが難しい。
とのこと。
警察の方にそう言われ、肩がズシッと重くなる気がしたのをハッキリ覚えています。
続いて、今回の時計その他付属品一式を証拠品として提出するか否かを聞かれました。
細かい鑑定や過去のデータの照会、今後の詐欺問題など捜査の進行に役立てたい、
ただし一度提出してしまうと、もう戻ってくることはない、 その上でどうしますか?と
偽物デイトナは忌々しく見るのも嫌でしたし、今後の参考になるのであれば、と間髪入れずに承諾しました。
取調室の異様な雰囲気に喉がカラカラになりながらも無事話は終了し、ひと段落ついたところで一番気になっている質問をしました。
相手に鉄槌を下してほしい気持ちはもちろんありますが、それよりなにより目の前のお金。
すると
もし仮に捕まえたとして、相手に支払い能力がないとお金は戻ってきません。
絶望です。
こういった経験がない私は無知で、逮捕されればお金は戻ってくるんだろうと漠然と思っていました。逮捕される可能性すらかなり低いのに。
その甘さを打ち砕かれ、いよいよもってどうしたらいいのかと打ちひしがれていた時に担当の方が
絶望からの…
これはもう本当にダメかもしれない。
絶望の真っ只中で何のやる気も出ない中、ヤフーにメールを送ります。
返信が来ます。
前のメールと何も変わってねぇじゃねえか!
なんなんだこのマニュアル対応…
貴方が私の立場でこんなメールが来たらどう思うのかと全力で問い詰めてやりたいです。
もうヤフーは本当にダメです。
相手とは連絡が取れず、どうしたらいいのか…
ここで、絶望のドン底ですっかり忘れていた「消費生活センター」を思い出します。
電話し、ここまでの経緯を伝えると…
この方との出会いが局面を大きく変えていきます。
最終回に続きます。
にほんブログ村