時計趣味の方でいつか子供に時計を、と考えてる方は多くいらっしゃると思います。
私もいつか…と考えている1人です。
引き継ぎたい理由は様々かと思います。
思い出が詰まってるから。資産価値があるから、などなど…
しかしちょっと冷静に考えてみました。
こんな高価なもの、子供に渡していいのだろうか。(年齢もあるけど)
時計に興味が無かったらただの物。
興味がなければ売ってお金にできるが、簡単にしてほしくはないという矛盾した気持ち。
子供の将来を考えた時に資産を残したい、と思うのはごく自然なことかもしれませんが『残し方』は考えどころです。
なので時計を残す、子供に渡すということを一度冷静に考えてみたいと思いまとめてみました。
子供が時計に興味ない場合
まずはこれ。一番可能性高いです。
今は携帯電話を持つのが当たり前で時計はいらない、という人がめちゃめちゃ多い。
私の会社でも時計を持っていない人が大半。特に後輩で時計を持っている人は一人だけ。その後輩の愛機はアップルウォッチ。機械式時計はゼロ。
別に無理やり興味を持ってもらいたいわけではありません。自分がこれだけ好きが故に変に気を遣って好きになってもらっても嬉しくありません。
私自身昔は「時計とか携帯電話あればいらないじゃんズレるし笑」とか思ってました。なんと浅はかだったのだろう…。
私の親は私と逆で、時計に全く興味がなく、実家に唯一ある時計は40年近く前に新婚旅行で購入したというロンジンのみ。
それも全く使っておらず引き出しの奥にしまってある状態。
時計にハマった時の私は親が若かりし頃の時計相場を知り愕然とし「なんでこの時にロレックスとかいっぱい買ってなかったの」とまくし立てたことがあります。笑
親からしたらそんなこと言われても、て感じですよね。
話が逸れました。
好きじゃないものを渡されても困るだけ。
その趣味を否定するわけでは全くありませんが、私はアクセサリー類を全くつけません。興味も全くありません。
そんな私に「これは私たち親の思い出が詰まったものなんだ」みたいな感じでアクセサリーを渡されても困っちゃいます。
もしかしたらそれをきっかけに興味が出てドップリハマる可能性もなくはないですが…。
時計を引き継いでもらいたいがために今から時計の魅力を刷り込んでいこうとも全く思いません。
自分から興味を持ったら、その時は喜んで渡したいですね。
使いづらいのではないか?
時計を引き継ぐにしてもタイミングがあると思います。
結構多いのは就職した時でしょうか?たまたま周りで見るからかもしれませんが。
私も渡すとしたら就職した時なのかなと勝手に思っています。
(もし子供が時計に多少興味が出た場合↓)
その時子供がどんな職に就くのかもちろんわかりませんが、時計によっては使いづらさがあるでしょう。
私の弟は普段スーツを着て仕事をしているのでゴテゴテした時計はちょっと使いづらい、ということでカラトラバを購入しました。
ロレックスはすごく有名なので良くも悪くも目立つ。社会人なりたてでいきなり使ってたら顰蹙を買うかもしれない。(そもそも現時点で私は持ってないので引き継げない)
そんなことを思うと、現状私が持っている時計はちょっと使いづらいかもしれない…と思います。
まさか自分がこんな金額の時計を購入するようになるとは夢にも思ってなかったけれど、20歳そこそこの普通の人間がいきなり使う時計ではない…。
私が就職してすぐくらいに自分が持っているような時計を渡されたらとてもじゃないけど使えないですね…怖くて。
慣れって恐ろしいです。
必要じゃなければ売ってほしい
時計は資産価値が高いものです。ブランドや状態によって差こそあれ。
なのでお金をポンと渡すよりは『使える資産』として渡すことが出来る点も魅力的だなと思っております。
しかしそこを前面に押し出すのもどうなんだろう、という気持ちも。
機械式時計はその小さなケースの中にとんでもなく複雑な機械が詰め込まれた、芸術品・美術品とも呼べるシロモノ。
その魅力をわかってもらえたら一番嬉しいんですけどね…
冒頭でも述べましたが、興味がなければ売ってほしいと思います。それが出来るのも時計の魅力の一つだと思っているので。売って子供の生活が少しでも潤う・助かるのであればそれでいいのかもしれません。
使わずにどこかにしまわれてるよりは、誰かに使ってもらったほうが時計も幸せでしょう。
子供が喜んでくれたらそれ以上はない
色々考えてみると行き着くのは親のエゴ、ということになるのでしょうか。
コミュニケーションの基本というか、仕事でもなんでも気をつけている『相手の気持ち・立場になって考えてみる』という部分において、おしつけはやはりよろしくありません。
どんな形にせよ子供が喜んでくれる形で引き継げるのが一番幸せですね。
興味を持つか持たないか、それは子供次第なので強制はしたくありません。
『時計はいらない』と言われれば自分が死ぬまで楽しめばいいだけ。子供に引き継ぐために時計趣味をやってるわけではないですからね。
ちょっと話が逸れますが、私は時計よりも長く続けている趣味としてゴルフがあります。
その入り口はたまたまテレビでやってたゴルフ中継を横目に見て『こんなに球を遠くに飛ばせるスポーツがあるのか』と思い、そこから夢中になりました。
その時、親がゴルフをやっていたのでクラブを借りて練習に連れてってもらって…ということがあったのでスムーズにのめり込めました。
初めてゴルフコースに出た時は父親と2人で行きましたが、あまり感情を表に出さない父親が今でも楽しそうにその当時のことを語る姿は子供心にも嬉しいです。
時計も同じく、もし将来子供が時計に興味を持った時に一緒に見に行ったり、それこそ引き継ぐことができればとても嬉しいでしょうね…。
まとめ
個人的結論として、今持ってるパテックなどを子供に引き継ぐのは厳しいんじゃ、と思っております。
ポンと売って簡単に大金手に入れるのもよくない。
もし時計に興味を持って、自分で調べたりするくらいハマったらその時は…というレベル。
自分で調べたり、それこそ清水の舞台から飛び降りるくらいの覚悟と決意で大金をはたいて買う、という経験も人生においては大事だと思っているのでその後に、という感じでしょうか。
先日のパテック会のようなイベントに一緒に行ったり、中野に行ったりするうちに興味が出てきたらその時は全力でいきたいと思います。
お酒を全くといっていいほど飲まない自分は「子供と酒を酌み交わす」ではなく「2人肩を並べて中野に時計を見に行く」というのが将来の夢です。
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