念願のノーチラス青文字盤を購入して毎日眺めては悦に入っています。
眺めているだけでも満足感高いですが腕につければまた別格の良さがあります。
購入からしばらく経ち、購入を検討されている方の参考になればと思いこの時計の良さを細かくまとめてみたいと思います。
ブランド: Patek Philippe (パテック フィリップ)
モデル: Nautilus (ノーチラス)
リファレンス番号: 5726/1A-014
ケースサイズ: ケース径(10-4時方向) 40.5mm / 厚さ11.3mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 120m(12気圧)
【デザイン】
HPやインスタグラム等で見るのと実物とはやはり全然違って見えます。
文字盤は照明や陽の光でいくらでも違った表情を見せてくれて美しいの一言。
以前所有していたグレー文字盤も美しかったですが、色味の鮮やかさも相まって個人的には青文字盤に軍配が上がります。
外周に向かってブラックに変わっていく繊細なグラデーションは色んな場所で傾けたりジッと眺めてみたり、とにかく飽きません。本当に美しい。
特徴的な年次カレンダーのバランスの取れた文字盤レイアウトも素敵。
シンメトリーに並べられた曜日,月名、日付にムーンフェイズ、24時間計はさりげなく主張をしてくれて、時計に華やかさをプラスしています。
日付表示付きの時計は今までも所有したことがありましたが、この機能は「なくても困らないけどあるとちょっと便利」なものでした。
果たして曜日と月名は便利なのだろうか、と思っていましたが正直あまり活用できておりません。
「今が何曜日か」わからなくなることがほぼないですし、「今何月だっけ?」となることもないしそんな状況も今のところ思いつかない…。
ムーンフェイズは「あ、今日満月なんだ」と夜空を見上げることが少しだけ増えたかな…?くらい。
今のところ日付以外の部分は実用性というよりデザインとして。宝の持ち腐れではありますが本人が満足していれば良し、と…。
エンボス加工の文字盤に英字のアクセントは思った以上にキマっていて美しいと思います。
サファイヤクリスタル・バックを通して鑑賞することが出来る自動巻キャリバー 324 S QA LU 24H/303も素敵。
時計を外して収納する際には必ず見てしまう美しさ。前からも後ろからもカッコいいなんて素晴らしいですね…!
【機能】
アニュアルカレンダー(年次カレンダーとも言われていますが)は1年に一度、3月1日に調整するだけでその後1年間日付、曜日、月名を自動で切り替えて表示してくれる便利な機構。
自動巻き時計は頻繁に使っていれば全く問題ないですが他の時計とローテーションで使っていたりすると止まってしまいます。(5726はパワーリザーブ最大45時間なので丸2日ほど使わないと止まる)
この年次カレンダーは止まっても調整はもちろん可能ですが面倒に感じてしまうのでワインダーに入れて調整の必要がないようにしています。
「止まってしまったら…」という心配がなんとなくつきまとうので、傷をつけたりすることのプレッシャーとはまた別の重圧を感じる時計だと感じています。
過去所有していた日付付き時計は割と止まりがちだったので表示している曜日などに関しての信頼度が低く、そういった意味では活用できておらずもったいない。
せっかくの機能を全くと言っていいほど活かせていないですがそれもまた贅沢でいいかなと…。
【装着性】
よく語られるノーチラスのブレスレットですが、その装着感は今までの時計の中でもピカ一です。アクアノートのラバーも装着感抜群だと思っていますが、こちらはまた違って吸い付くような装着感です。
5811や5712のように厚みが8mmちょっとしかないモデルであればさらに極上なフィット感を味わえるのかもしれませんが、11.3mmのこちらでもその素晴らしさを十二分に感じられます。
時計自体の重さはそれなりなので腕に装着していることを忘れる、とまではいきませんがストレスはほとんど感じません。重量バランスも考慮されているのでしょうか。
ジャラっという感じよりも「てろん」とした印象を受けるブレス。金属なのでてろんというのはおかしいのですがそう表現したほうがしっくりくるほど滑らか。クセになります。
バックルを開ける時もボタンを押すとパカンと開いて脱着が楽。時計に込められた細やかな配慮を感じます。さすがパテック、という感じ。
【耐久性】
こちらに関してはまだわからない、というのが正直なところです。
情けないことに傷をつけないように自分の身体よりも神経を使って扱っている(最初はどの時計でもそう)ので耐久性どうこうを語れるほどではありません…。
12気圧防水なので水に関してはよっぽどのことがなければ大丈夫でしょう。(プールや海での着用も可のようですが自分がこれを着けて遊ぶことはない)
普通に使っている上で耐久性の問題にぶち当たることはないと思います。
スポーツモデルなので手巻きクロノグラフなどに比べればはるかに耐久性は高いはず。
末永く大切に使っていきたいです。
【フォーマル・カジュアル】
どちらも問題ないと思います。
悪目立ちするような時計ではないのでこれ一本持っていればどんな場面でもこなせるのではないでしょうか。
ノーチラス5811のようなシンプルな三針モデルに比べれば文字盤に様々な要素が乗っかっているので多少の派手さは出るかもしれませんが、時計が醸し出す上品さ故に変なことにはならないでしょう。
(ドレッシーな場面においてはカラトラバに勝るものはないでしょうが)
先日ちょっとした催しがありそちらにこれを着けていきましたが全く問題ありませんでした。
この時計は特にカジュアル面において本領を発揮すると思っていまして、腕にこの時計があるだけで一段階も二段階もファッションのレベルを上げてくれるものだと思っています。(気持ちの問題かも)
シンプルな格好にこそ映えるでしょう。
夏になったらTシャツ、Gパンにこの時計を着けて出かけたいものです。
【希少性】
ノーチラスに関してはどのモデルも総じて希少性が高いですが予約時にこのモデルにした決め手の一つに「他のノーチラスモデルに比べ出回りが少ない」というのがありました。
5711や5712などに比べ並行店で見る頻度は少なく「どうせだったらあまり人が持っていないものが欲しい」という自分の希望に叶うモデルでした。(5711、5712の人気が高すぎることもありますが)そういった希少性から来る所有欲はとても満たされます。
ノーチラスのステンレスモデルはずっと憧れていたので手にした時の喜びはすさまじいものがありました。未だに所有しているのが信じられないくらいです。
雲上ブランドとして時計界のトップに君臨していながら一般の知名度はそれほど高くない。時計好きの人にのみわかる、嫌味のない上品な時計というところが満足感を底上げしてくれていると思います。
【総評】
総じて満足感が高く、購入して良かったと心から思う時計です。
「ラグジュアリースポーツモデル」と言われていますが、私の中でのスポーツモデルという位置づけは普段から割と気軽に着けられるという認識。しかしこの時計はその希少性ゆえに扱いづらいと感じてしまいます。
とはいえ最初は気後れしていても次第に慣れて普通に着けるようになっていくことでしょう。
パテック・フィリップというブランド自体が一般的にものすごい知名度があるわけではないので、気後れしていると言っておきながらわりとどこにでも着けて行ってますが、パテックやノーチラスを知っている人からはとても強い反応をもらいます。
それが良い反応であるか悪い反応であるかは人によるので、なんだかんだ着けていく場は選んだ方がいいかもしれませんね…。
一流のモノを所有し装着することの高揚感、細かな仕上がりの極上さ、快適性、詰め込まれた魅力、世間が渇望する理由などを味わうことが出来るのはまさにオーナーの特権です。
普段使いとしても、とっておきとしてもどのように扱っても最高の気分を味わわせてくれる時計。本当に素晴らしい時計です!
憧れの時計を身に着けて出かける喜びを再認識させてくれます。年齢問わず一生使うことができる代物でしょう。
購入を検討している方の参考に少しでもなれば幸いです。
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