ここ最近ずっと気になっているリシャール・ミル。
金額的に手が出せないとは思いつつ、実物を見たい衝動に抗うことはできない…!
せっかく行くのならば一番在庫数があり、かつ詳しいお話を伺えそうな場所…。
正規認定中古店の「NXONE」さんしかあるまい。
しかしリシャール・ミルのブティックに比べて多少下がるとはいえ、「NXONE」さんの入店ハードルの高さは雲上レベルかそれ以上。
私は今まで気になって行こうとしたことはありますが、あまりの敷居の高さに勝手に挫折。
今は多少なりとも知識を蓄え、購入意欲はある。(買えるとは言ってません)
ということで行ってきました。
得難い経験が出来た+どんなお店か気になっていらっしゃる方もいるかと思いますので、まとめてみました。
Contents
いざ入店
厳かな空間×物腰柔らかな店員さん
銀座にはちょくちょく訪れるのですが「NXONE」さんへの訪問は当然のごとくゼロ。
銀座ラシンさんに行く時かミスタードーナツに行く時にチラッと見ては入ってみたい欲求にかられますが、自分には縁が無く…。
だが今回は違う…!
しかしいざ覚悟を決めて入ろうと思ってもドアマンもいるし、その佇まいから「お前は入るに値する人間か?」と刺すようなオーラが放たれているように思えてならない。
サラッと入れる人はそれこそ雲上人だと思います。
しばらく周りをウロウロしながら機を窺っていましたが、あまりにも不審なのでいよいよ入店。
(事前予約とかはなくいきなり訪問)
当たり前といえは当たり前ですが店内は高級感に溢れ落ち着いた空間。奥の商談スペース?にお客さんがいましたが店内には私1人。
私の日常ではほぼ経験することのない空間に気圧されあっけにとられていると
- 店員さん「いらっしゃいませ。ご用件をお伺い致します。」
- 私「あ、ああのリシャール・ミルに興味がありまして…」
- 店員さん「こちらにございます。」
もう初手から空気に飲まれて挙動不審に近い行動をかましてしまいましたが仕方ありません。自分の人生の経験不足ゆえ…。
案内されたケースに並んでいるのは念願のリシャール・ミル…!興奮止まりませんがまだ早い。
事前にある程度の相場は調べていったもののNXONEさんのHPでは販売モデルの値段は記載されておらず、その場でようやく知ることができます。
今一番興味があるRM016の値段を見ると1500万オーバー…。大体想像通りでした。
- 私「RM016を見てみたいと思って伺いました。実物を見る機会がなかなか無く…」
- 店員さん「そちらは大変人気でして、社長のリシャール・ミル氏も好んでつけているモデルです。よければご覧になりますか?」
ずっと憧れていたモデルをいよいよ直接見る瞬間が…!この時点でテンションはとんでもないことになっておりました。
後々もっとすごいことになるのですが…
試着
RM016 AUTOMATIC EXTRA FLAT
- 素材 18KWG
- サイズ 49.80mm × 38.00mm × 8.25mm
- ムーブメント 自動巻き ボーシェ製リシャールミルオリジナル(RM005-1)
- 機能 約55時間パワーリザーブ、可変慣性モーメントローター(片巻き)、サファイアクリスタル製カレンダーディスク、両面無反射コーティング(ベゼルガラス × 裏ブタ)
まずはいちばん見たかったコチラ。憧れの時計が目の前にある…!興奮止まりません。
持ってみるとホワイトゴールド製というのもあって結構ズッシリ。レクタンギュラー型は初めてだったので見るまでどうなんだろう、と思ってましたが事前に思っているほど気にはなりませんでした。
ですが存在感は抜群!これは着けるのに勇気がいるかもしれませんね…。
細くはないですが決して太くもない私の腕では収まりが良くないかも…?ただ湾曲しているケースのおかげもありフィット感は素晴らしい。
- 店員さん「チタン製のモデルもございますがそちらはかなり軽く、着け心地も大きく変わります。ですがホワイトゴールドの重さが良い、と仰るお客様も多くいらっしゃいますよ」とのこと。
ちょうどチタン製のモデルもございます、いかがでしょうかと促され別モデルも拝見…!
RM033 AUTOMATIC EXTRA FLAT
- 素材 チタン
- サイズ 直径45.70mm×厚さ6.30mm
- ムーブメント 自動巻き
- 機能 30m防水、約42時間パワーリザーブ、マイクロローター採用
めっちゃくちゃ軽い!そしてめちゃくちゃ薄い!
その驚きの重量、約66g!
食パン6枚切りの1枚分が約60gらしいです。腕に食パン1枚乗ってるくらい、と思うとその軽さが実感できるかと…(できますかね…?)
なんなんだこれは…今まで体験したことのない感覚。
アクアノートも着け心地抜群だと思ってましたが、アクアノートトラベルタイムは約101g、厚さは10.2mm。
これよりも35g軽くなり3.9mm薄くなる…。
特に薄さの部分が凄すぎて、異次元の着け心地。
まるで着けていないかのような…これはすごい。
実物を見るまでそこまで興味はありませんでしたが、RM016よりも俄然興味が出ました。
直径45.70mmというサイズ感もそこまで気になるほどではなく、かなり好印象でした。(大きいは大きいんですが)
やはり実物を見ないとわからないものですね…。
RM016を見せてもらってからというもの、かなり興奮して写真を撮らせてもらったりしていたらまさかの店員さんから「とても珍しいモデルがございますよ。よければご覧になってみますか?」と…?
RM008 TOURBILLON CHRONOGRAPH FELIPE MASSA
とんでもないモデルがきた…!
マジで手が震えました。(確か)非売品だと仰ってて、見るだけならばと出していただきましたがこんなん買えるか…。
- 店員さん「日本にこのモデルはこれ1本しかございません。購入するとしたら値段は1億2000万ほど。定価はこれの半分ほどなので、すごいですよね笑」
全然笑えません。
1億2000万て…
感覚が麻痺を通り越してぶっ壊れる。
先日記事でリシャール・ミルの価格帯をまとめました。
世界には1億以上の時計がバンバンある…。わかっているつもりでしたがいざ実物を目の前にするとホントに震えますね。
腕につけさせてもらいましたが、今後自分の人生でこれ以上の価格の時計を腕に巻くことはないでしょう。
人生最初で最後の億超え…。とても得難い経験をさせていただきました。
徹頭徹尾フレンドリーかつ真摯にご対応くださって本当に大感謝です。
在庫状況など
人気モデルは順番待ち
正規認定中古店ということで、こちらで購入した時計には2年間の保証が付帯したリシャール・ミル発行の正規認定中古保証書が付いてくるとのこと。
他にも気になっているモデルとしてRM67-01を挙げたのですが大変人気でなかなか入ってこないと。
人気のモデルはリクエストを受け付けて入ってきたら順次案内→モノを見て納得すれば購入or見送り、という方法が取られているようです。
モデルによっては数十人待ちとのこと…
どれだけ時間がかかるんだろうか、ということよりこのレベルの時計を購入したい人がそんなにいるという現実にビックリ。すごい世界だ…
今回実物を見せていただき、リシャール・ミルという時計の素晴らしさ、世の時計好きが熱狂する魅力の一端を垣間見れたような気がします。
ますますのめり込んでしまう…!
最近はインスタでリシャール・ミルを見てばかり。買えないのに…。
まとめ
今回、訪問にあたってアクアノートをしていったのですが
「 アクアノートをお待ちなのですね。とても素晴らしいお時計ですよね。」
とこちらに気を遣っていただきながら、空気をほぐしつつ商品の説明を細かく、分かりやすくお伝えいただき、あっという間の夢のような時間でした。
パテックやオーデマ・ピゲのブティックでも感じましたが、一流のモノを扱うところにはやはり一流の方が多くいらっしゃるんだなと。(中にはそうでない方もいると思いますが)
中野にもそう多く出てこない、リシャール・ミルという特殊な時計を数多く扱う「NXONE」さん。
お客にもなれていない人間ですが、とても素晴らしい経験をさせていただきました。
ハードルは高くない、とは決して言えないですが興味がある方は是非!
RM033、ホントに良かったので狂ってしまう…。
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